思考に気づこうとすると苦しくなるのはなぜか
多くの人は「思考に気づきましょう」「エゴを観察しましょう」と言われて実践し始めたとき、ある地点で必ずひっかかります。
「気づこうとしている“私”も思考じゃね?」
「これ意味あるの?」
「頭がギュッとしてしんどい」
こうした違和感は、実はとても大切なサインです。
ここでは、その正体を静かに見ていきます。
思考に気づく練習が必要な理由
ふつう人は無意識にこう信じています。
• 思考=自分の声
• 思考=自分の本音
• 思考=自分そのもの
だから「気づく練習」が必要になります。
本当の“私”と、思考の物語を少しずつ分けるためです。
エゴとは何か
エゴとは、「思考・感情・記憶のまとまり」を
“自分そのものだ”と信じ込んでいる状態のことです。
たとえば
• 頭の中の声
• 勝手に湧く不安
• 勝手に湧く願望
• 過去のストーリー
これらを全部「私の本音」「私の意見」と錯覚してしまう。
この“錯覚の構造”そのものがエゴです。
あなたが今つまずいている理由
今あなたがぶつかっている段階は、まさにここ。
「思考に気づこうとしてる“私”も、実は思考じゃないか?」
この段階に触れると、次のような反応が必ず起こります。
• 頭が締めつけられる
• 違和感
• 探求(答えを求める)エネルギーが暴走する
• 思考が詰まる
• 正しいのかわからなくて不安
これは“異常”ではなく、むしろ 正常なプロセス です。
思考とエゴの正体がバレはじめた時に、誰にでも起きる反応だから。
じゃあ「意味あるの?」への答え
意味はあります。
ただし——
「努力して気づこうとする」やり方は早い段階で限界に来ます。
なぜならこの練習の本質は、
“内側の構造そのものが切り替わる体験” だからです。
構造が切り替わるプロセス
流れをシンプルに書くと、こう。
1. 思考に気づく
2. 気づこうとする“私”に気づく
3. 気づき(認識)は、思考より“手前”にただ在ると気づく
4. 「私は気づきそのものだった」と理解が変わる
これは「頭で理解する」ものではなく、
体験として構造が入れ替わる プロセスです。
あなたはいま、この“境目”にいます。
だから頭がキュッとしたり、違和感が出たりするのは
むしろ 前に進んでいる証拠 です。
もっと単純にするとこう
• 思考が湧く
• 気づこうとする
• 気づこうとしてる“私”も思考だとわかる
• 気づきだけが残る
この途中段階では、脳が混乱するのは当たり前です。
本当のあなたは何か
本当の“私”とは、
意識=存在=気づきそのもの です。
その意識の中で
• 気づこうとする私
• 焦り
• 不安
• 違和感
• 探求欲
• 感情の波
これらが勝手に生まれては消えていきます。
あなたは海であり、
それらは波です。
波がどれだけ荒れていても、
海そのものは沈黙のまま。
この感覚が少しずつ腑に落ちてくると、
頭の詰まりはゆっくり溶けていきます。
実践のコツ(ここがいちばん大事)
「気づこうとしない」こと。
気づきとは、本来努力ではありません。
努力して作るものではなく、
もともと自然にある“背景”。
なぜなら意識そのもの(=あなた)は、
元から“非努力性”でただ在り続けているからです。
だから今は、
「気づこうとしている私」に気づいたら、そのまま放置でOK。
そこから先は、自動で進みます。


