物語とはフィクションであり、フィクションとは物語である。

夢・目覚める夢。

手のひらに小指があるように、「あなた」と「他人」、「エゴの私」と「真の私」があると思っているかぎり、探求は終わりません。


そして・・

その探求そのものが「夢」だとしたら?


「実現」さえ夢だとしたら?


つまり、夢から覚めたという夢だとしたら?

このことを忘れないように。

「マーヤを出し抜くためには、必ず、時間の領域であってはならない」

これはイマジネーションのお話。

お話とはイマジネーションのこと。

イマジネーションとは空想のこと。
イマジネーションとは想像のこと。
イマジネーションとは心のこと。
イマジネーションとは想念のこと。
そして、イマジネーションとは夢のこと。

イマジネーションの中で、こんなやり取りがおこなわれている。さあ、見てみよう。

イマジネーション世界での会話。

個のあなたは、はるかむかーしから何度も何度も大きな私から、こう言われています。

「大きな私と小さな私、「2つの私」っておかしいし、離れ離れだよね。1つにならない?」

「え・・小さなこの私は消えちゃうの?」

「ある意味ではそういう言い方もできるかもしれない。右手を開いてみて?」

「うん、開いた」

「手のひらをよーく見てみて。指が五本あるよね?小指があなた。つまり、小さな私ちゃん」

「うん」

「隣の指たちは他の私。つまり、他人」

「うんうん」

「隣の薬指は恋人役かもしれない。中指は敵役かもしれない。人差し指はこういう真実の話をあなたに伝える役かもしれない。親指は家族や親族かもしれない。役割はさまざま」

「なるほどね、それで大きな私は?」

「手全体。同時に、手のひらが大きな私。それでも全部の指と同じ存在。手という共通の存在で繋がっている。あなたの本性は手のひらであり、手全体。同時に小指でもあり、別の指もあなたの本性と同じ存在だと知ることになる。ただし・・」

「ただし?」

「大きな私と一つになるということは、小指や薬指といった、錯覚は消えなくちゃいけない」

「この私は錯覚なの?」

「そう、すべては錯覚。小さな私と大きな私。この会話さえ、錯覚の中で行われているの」

「私はどうしたらいいの?」

「あなたは自由に動いていいんだよ」

「私は自由に動いてきた。ただ、最近探し求めることにも動き回ることにも疲れてきた」

「あなたは探し求めて動き回るからしんどいんじゃないの。探し求めて動き回ることを″私″としているから違和感が立ち上がるの。それを信じて疑わないから抜け出せない状態になっている。すべては心の錯覚がそういう気持ちにさせるだけなの」

「私はどうしたらいい?本当はもう探し求めるのは疲れた。やめたい。どれもこれも上手くいかない。・・いや、それは嘘かも。正確にいえば、たとえ、上手くいっても、やっぱりずっとどこか満たされない」

「あなたは大きな私なの。大きな太陽のような存在。小さな私は影のようなもの」

「影?言い方ひどくね?」

「本当のことを知ることは、楽しいことだけじゃない。辛いこともある。けど、抵抗するなら辛いけど、受け入れたらそんなこと気にすることもなくなる。あれやこれやと、気にしっぱなしなのは影なんだから。あなたじゃない」

「私はどうしたらいい?本当の私に還りたい。
影は嫌。太陽でありたい!!」

「太陽はこの私だよ。大きな私。あなたと私は
ひとつ。それを信じなさい。けど、私が2人もいるから違和感があるの。大きな私と小さな私、「2つの私」っておかしくない?」

「おかしいかも。確かに私は一人で十分だ」

「その通り」

「どうしたらひとつの私になれる?」

「そうだね。簡単なこと。2人の私のどちらかが消滅するしかない」

「なるほどね。仮に思考実験だけどさ、
小さな私が消滅したら、大きな私はもはや大きな私と言う必要もないね。手がある。以上。
って感じ?」

「そのとおり」

「仮に大きな私が消滅したら、指だけが残るなんて有り得ないよね。手のひらがなければ指は存続できないから」

「うんうん、あれ、今どっちがどっちに語っている?」

「分からない。けど、どっちでも同じこと」

・・

「それにしてもグルグルと探し続ける冒険はしんどいね。成功しても失敗しても、どのみち、
グルグルと探し続けることは続くし一体これっていつ終わるの?」

「もし、永遠に続くのだとしたら、いつやめたい?」

「もうやめてもいいかも」

「終わりたい?やめたい?」

「うん」

「そうなればあなたの真実を探し求めるの冒険の旅は終わるけどどうする?」

「・・確かに私はいつも真実を探し求めている。それでも、次の瞬間、気づいたらまた新たな何かを探し求めている・・ずっと何かを待ってる。奇跡のような何かを」

「その冒険は楽しい?ずっとやりたい?」

「苦しいことも多いけど、楽しい時もたまにある。だから、やめられないかも」

「分かった。やめたくなったら、叫んで」

「叫ぶ?」

「うん、本心から本気で叫んでごらん」

「本心?本気で?どういうこと?」

「嘘やフリではダメってこと」

「・・・」

「・・・」

「いやだ!まだ冒険を味わいたい。まだ沢山の光と影を体験したいし見たいから」

「オッケー。いつでもここにいるからその気になったら呼んでね」

「・・・わかった」

目覚めた夢・夢

それから気の遠くなるほどの長い時間が過ぎた。

始まり、それがしばらく続き、やがて終わった。

そのあと、また始まり、それがしばらく続き、やがて終わった。

それからまた、気の遠くなるほどの長い時間が過ぎた。

「 沈黙 」

探求者A「それで、どうしたら目覚めれるんですか?どうしたら覚醒できるんですか?」

「 …… 」

探求者A「正しい修行法は?優れた修練法は?」

「(無音)」

探求者A「どうしたら、個の我から真の我に至れるんですか?」

「    」

それからまた、気の遠くなるほどの長い時間が過ぎた。

なんの原因もなく理由もなくただそれは起きた

はっ!?

・・

なにか夢を見たような。
忘れちゃった。

一体何のことなんだっけ?

「 沈黙 」

そうだ。これは夢だ。

「 …… 」

これもまた、夢から覚めた夢だ。

「(無音)」

「    」

     」

     」

  

終わり

そして、

新たな始まりへ

真我とはなにか?

と、あなたは新たに始めてしまう。

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