真我– tag –
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物語・エッセイ
夢から覚めたという夢
朝、夢から覚めた直後、見ていたはずの世界が急速に消えていくことがある。 どこか知らない町を歩いていた。たしか乳白色の机の引き出しを開けると、その向こう側には別の町があり、さらに奥の方に海がみえた。 空は薄い緑色で誰かの声が、自分の声として... -
物語・エッセイ
聖なるかな
夜明け前、ひとつの行進が始まった。 先頭を歩いていたのは、スーツ姿の男だった。 ネクタイは少し曲がり、片方の靴ひもがほどけていた。男は胸に白い花を抱いていた。花びらの先には、まだ露が残っていた。男はときどき目をこすったが靴ひものことには気... -
物語・エッセイ
創世記② 分離のはじまり
一台のメトロノームがある。 振り子は中央で止まっている。右にも行かないし、左にも行かない。まだ一度も音は鳴っていない。 このとき、最初の音はいつ鳴るのだろうか。一秒後だろうか。それとも、一分後だろうか。 いや、一秒も一分も、まだ始まっていな...
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